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よる ゆめをみよう 私とあなたのゆめをみよう ゆめをみよう 母と夏の日のゆめをみよう ゆめをみよう 忘れられた本のゆめをみよう ゆめをみよう 知らないまちのゆめをみよう ゆめをみよう 落ちていくもののゆめをみよう きみ恋し 心をこめたさようならを 言えずに七つの月がめぐった うすもやの笑顔 しあわせを思いだす 言わなかったのは また会えると思ったから 言わなかったのは もう会えないとわかっていたから きみ恋し されどあえず きみ恋し またどこかで 青のこだま 母が言った 呼んでみなさいと ふたりで出かけた夏の山 天は高く地は深く 間にはさまった私は 両方にむかって叫んだ おうい おうい おうい おうい 空の青谷の青は こたえてくれた 風がさやさや 葉をゆらし 木陰色に染まった母は しずかにほほ笑んだ 本音 その本は音を立てたことがない だれにも触れられず だれにも伝わらず ゆっくりと朽ちていくだけなのだ 記憶はしずかに消えていく なんのために生まれたのか 本はかんがえる 思いはとどかない どんなに言葉をつくしても たった一節もかたれない もしも声があったら 孤独はうまれないだろう とおりすぎる人々に ここにいると告げるのに ただ待つ たったひとりの手がのばされること ひもとく音 とじる音 ほしいのはただそれだけ どこかの世界 ひとり立ちつくした どこかの世界 私のひとかけら ひとかけらの私 逃げようとおもえば逃げられる 醒めようとおもえば醒められる けれど 見えない私にせかされて 意思もなく旅をするのだ ひとり立ちつくした どこかの世界 心の砂漠のしんきろう わすれていた物語の城 いつかおとずれた家の庭 記憶をあつめて 想像して つくりあげた楽園 ねむれば いろんなことに出会えるの この町をあるけば 何だって見られる だから私は逃げない 醒めない えいえんによりそう 心のみなもと えいえんにさまよう 心のめいろ ひとり立ちつくした どこかの世界 おちる 星がおちる 月がおちる 日がおちる 石がおちる 水がおちる 風がおちる 私がおちる 彼がおちる 君がおちる 沈まぬものはない どこまでも行こう 手をとりあって 深い深いトンネルを 世界がおちていく あの音がきこえますか おちる音がきこえますか さあ おちましょう すべては悪ふざけ おちるおちる どこまでも おちるおちる そこをめざして あさ 何もないとわかっているのに 今夜もねむれない 何もないとわかっているから 今夜もねむれない そんなくりかえしの果てに そっと別の世界へまよいこんだようだ いつしかあさがおとずれていた めざめた私はひとりだった きのうもきょうもあしたも 私はひとりだった |